困ったメンテ拒否


きょうは6年前に竣工したTMPという店舗併用住宅の不具合を見にいってきました。

この建物は7年前に相見積りのをして、もっとも予算に近かったN社に決定し工事をお願いしたのですが、そのN社は完成引き渡し後1年目で倒産してしまったのです。

それからのクレームの関してはぼく達で対応できるものは出来る限りやってきたのですが、今回のクレームはアルミドアーの動きが悪くなり鍵がかからなくなってしまったとのことなのです。

先日、そのアルミドアーを見に行ったのですが大きなサイズでとてもぼくたちの手に負えません。

そこで昨日、当時の資料を出して来てアルミサッシを担当した会社と担当者をつきとめ、早速電話をしてみました。

幸い担当者がいて電話で工事名称とサッシの状況を説明し、修理のお願いをしたのですが、その担当者は元請けのN社の倒産のときに、N社からは大変な被害を被ったのでN社の関わった建物のメンテナンスは出来ないというのです。

例え元請けがなくなってしまってもサッシを製造した会社にはメンテナンスをする責任はあるのではないのですかと食いさがってみたのですが、のれんに腕押し、どこかのサッシ屋さんで見てもらってくださいと電話を切られてしまいました。

そのゼネコンからの被害が何百万円か何千万円かわ知りませんが、鍵がかからず、いま現に困っている建て主さんには責任はないのに、なんとも割り切れない気持ちです。

ゼネコンN社への恨みツラミはわからないわけではありませんが、そこはなんとか心を寛大にお客さまの立場になって対応していただけないものでしょうかね。そのへんが担当者、そして会社の器量ということなのでしょうか。

きょうはその報告にTMPまで行って来たのです。建て主さんは仕方ないので近くのサッシ屋さんを探してみるとのことでしたが、なんとも腑に落ちない出来事でした。

建物は40年50年とあり続けるもの。建設会社の選定も長い目でみていかなくてはと改めて痛感させられました。


by hosoya_isao | 2006-10-19 21:46 | Comments(0)