卒業設計講評会


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きょうは卒業設計の講評会の日。

先月末に提出された上位の作品を毎年この時期に先生方の前で各自の卒業設計を発表し、先生方と質疑応答をするというものです。

午前中は15位から9位まで、午後は9位から1位の発表です。

いままでこの講評会は午後から出席していたのですが、今年はスタートする10時から参加することにしました。

順位はともあれ、それぞれ一生懸命卒業設計に取り組んでくれたのですから、できるだけみんなの発表を聞いてあげなければいけないなーとおもい仕事を調整して午前中から参加したとという訳です。




午前中はぼくが2位に評価したS君と5位としたAさんの発表がありました。

S君の新しい学校の提案は作品は内容がしっかりしていて模型も力作でしたが、意外と他の先生の評価が低かったのが残念でした。

Aさんの作品は癌患者のためのホスピス、昨年末に癌の疑いをかけられて年を越したぼくにとってはまさにタイムリーな作品でした。病におかされた人間の限られた時間のすごしかたについて真剣に考えた作品で、設計はおいておいて(スイマセ~ン)重いテーマについての深ーく考えられた内容は素晴らしかったです。

20代の若い時期に限られた命というものを考えるということは、彼女のこれからの人生にとって大変意義あることであるとおもいました。




午後はO君の東京湾のゴミ埋め立て場につくる地下施設はゴミ環境問題をテーマにしたなかなかの作品、全てが地下空間でその空間の質も洗練されていてよかったです。

ぼくが1位にしたK君は全体では2位、原宿につくる少年の更正施設です。

少年がだんだん社会に適応していくプロセスを建築計画的にもしっかり表現された社会性のある作品でした。

そして全体の1位はIさん、Iさんは昨年夏にぼくの事務所にオープンデスクに来てくれていた学生。なのにぼくは7位の採点でした(またまたスイマセ~ン)。ぼくの見る目なかったのかな~?

内容は上野動物園の設計、展示の方法や立体的な空間構成が斬新でした。

他の先生方にはなかなか好評で1位獲得。

発表がおわり会議室で先生方のけんけんがくがくの議論の末、最終的にIさんとK君に卒業設計賞、O君に泉会賞に決定。

製図室にもどり、N学科主任より受賞者の発表です。

受賞者ひとりひとりがみんなの前で感想を述べたのですが、みんな手伝ってくれた同僚や後輩への感謝の気持ちを涙目ではなしているのをみて、こっちもうるうるしてきそうに、、、いいですね~こういうの。

彼等にとって、学生生活の最後に全力投入で挑戦した卒業設計の経験は一生の宝物です。

ぼくもひとつひとつの仕事を卒業設計とおもってやったらどんなに素晴らしい設計が出来ることだろうなどと考えてしまいました。

肉体的には若くはありませんが、気持ちだけは負けないように生きたいものです。


Commented by kです! at 2007-02-12 03:42 x
直接挨拶できなかったのでブログにコメント書かせていただきます。細谷先生のフォロー本当に助かりました。卒業設計を通していろいろな事を考えさせられ、悩み、そして自分をみつめなおすすばらしい機会になったような気がします。本当に良い経験になりました。本当にありがとうございました。

Commented by いさおくん at 2007-02-12 10:24 x
苦労して、そして悩んだ甲斐があってよかったね!
社会にでたら、こんどは別のかたちでいろいろな苦労や悩みにぶつかると思うけど、K君の笑顔とその底力で乗り切っていけるとおもう。期待してます!
そしてたまにはこのブログ、のぞいてちょ!

by hosoya_isao | 2007-02-10 21:13 | Comments(2)