2007年 08月 15日
あっという間の夏休み
毎年のことですが、ぼくの夏休みはあっという間に終わってしまいます。
今年は先週の土曜日からきょうまでの5日間でしたが、前半は家の掃除やお盆の準備やらで過ぎ、合間をぬって進行中の現場へいったり、見積り書のチェックをしたり。
後半は親戚が線香をあげにきてくれるのを待ったり、こちらから親戚に線香をあげに行ったり。
そしてきょうは親戚廻りの最後に母の実家の墓参りにいってきました。
母の実家の菩提寺は新座市にある平林寺です。
いつもは墓参りだけなのですが、きょうは本堂で施餓鬼法要と住職の法話があったようで、クルマで境内の中に入ることができました。
折角だったので本堂にお参りしてきました。
何十年ぶりに入った境内は、うっそうと茂った武蔵野の雑木林、竹林に囲まれていて、しばし真夏の暑さを忘れさせてくてました。
ぼくは長期(今回は中期かも?)の休みのときには必ず本を読むことにしています。
(小説は嫌いなので絶対読まないですが、、、。)
この夏休みは思うように時間が取れなかったのですがなんとか1冊読みました。
五木寛之著「林住期」です。
この本によると、古代インドでは人生を4つの時期にわけていたといいます。
「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」
「林住期」とは社会人としての務めを追えた後、すべての人が迎えるもっとも輝かしい「第三の人生」のことだそうです。
その第三の人生の有意義な過ごし方が書いてありました。
ぼくはまだまだ「家住期」、まだまだバリバリ行かなくてはなりませんが、、、。
しかし、人生に区切りをつけて生きて行くということは大切なことだと感じました。
たまたま、きょうの午後テレビで30年ほど前にフィリピンのルバング島で発見された元日本兵の小野田寛郎さんの番組の再放送をみました。
戦争に徴兵される前は中国で貿易会社に務めていたそうです。
戦争と同時にフィリピンに派兵され、終戦も知らずに、厳密いえば知っていたけれど信じられずジャングルで戦いながら生き延び、やっと29年目に発見され帰国しました。
小野田さんのすごいのは、「29年間のジャングル生活になんの後悔もない、命がある限り働く」とブラジルに渡り、まったく新たに牧場を開いたのです。やりたいことをやってみたかったとのこと。
現在83歳の小野田さんは、そのときの年齢は53歳。
ブラジルで30年間、苦労してなんとか牧場を軌道にのせることができ、いまは少年の育成活動にも励まれているのです。
まさに見事な林住期です。
人生に区切りをつけて、いくつになっても目標に向かって目一杯生きる見本を見せつけられた気がしました。
ぼくの短い夏休みにはレジャーはありませんでしたが、いろいろと収穫の多い夏休みでした。