2009年 06月 20日
槇さんの講演会
打ち合わせは11時に終わり、急いで帰宅。
午後は2時から開催された、UIFA JAPON(国際女性建築家会議日本支部)主催による建築家 槇文彦さんの講演会にいってきました。
場所は目白台の日本女子大。
女子大に入るなんて、何年ぶり?次女EのSe女子大の卒業式以来だからウン年ぶりか~。ってオヤジ的発言?
昔から、日本女子大の場所は知っていましたが、ボクにとっては初、日本女子大。
電車マップによると、先ごろ開通した副都心線の雑司が谷駅が最寄とのこと、ふじみ野駅から渋谷行きの地下鉄にのって向かいました。
雑司が谷駅からは意外と近いのですね。
会場は正門を入った右側のふる~い洋館の成瀬記念講堂です。
明治39年の竣工とのこと。
このような建物が存在することで、その大学の伝統を感じさせられます。
たて羽目板のペンキ仕上げの外観よりも、中の洋風木構造の大空間が素晴らしくおもえます。
テンション材として鉄筋を各所に使ったハイブリッド工法は、当時としてはかなり斬新な建物だったのでしょう。
さっそく槇さんの講演を拝聴してきました。
講演タイトルは「建築における優しさとはなにか」。
まずは30年近くにわたる、代官山ヒルサイドテラスの設計について、1期からヒルサイドウエストまで、時系列にそって丁寧に解説いただきました。
常に居心地のよい空間を目指しているということは、作品の随所にあらわれています。
30年という時間とクライアントのA氏の理解が良い街並みを作り上げることができた大きな要因とおっしゃっていました。
それに比べると、短期間に新しい街並みを作ってしまった安藤さんの仙川の安藤ストリートはちょっとつめた~い印象をうけます。
代官山から、現在進行中のプロジェクトにいたるまで、槇さんのわかりやすいお話を興味深くお聞きしていたらあっという間に講演の終わりの時間になってしまいました。
正直、もう槇さんはご高齢なので、この機会にちゃんと槇さん本人のお話を聞いておこうとおもって出かけたのですが、まだまだお元気そうでよかったです。
それにしても、槇さんは品(ヒン)があります。
槇事務所のもとスタッフであったHさんが言っていたのを思い出します。
「槇さんは、建築家になるべくしてなった建築家の最後の人でしょう」って。
おそらくその家柄のよさ、東大を卒業してハーバード大学へ留学というエリート経歴。
プロフェッサーアーキテクトとしての資質などなど、、、。
それらのすべてが兼ね備えられている方なのだそうです。
確かに品のある建物、品のある言動、そして品のある風貌、、、、。
ボクにはないものばかりだ~、、、。
槇さんのような本物の品が醸し出せるよう、頑張りたいとおもいます。ってムリ?(笑)。
by hosoya_isao
| 2009-06-20 18:15
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