こんな設計も得意です。

こんな設計も得意です。_a0394451_14070841.jpg


昨年11月から近くの神社の社務所の設計をさせていただいていて、まもなく実施図がアップします。

我が家がその神社の氏子をさせていただいているからというのが設計の仕事を依頼していただいた理由です。
このような経緯で設計の仕事を依頼いただく設計というのは、我が事務所の作風を気に入って依頼をされてる場合とはちょっとスタンスが違ってきます。
依頼される側は、我が事務所らしい設計に個性を出すことはあまり望まれておらず、どちらかというと多くの方々が社務所らしい~とおもえる建物を望んでおられるのです。

そこで今回の設計は、氏子のみなさんのご期待にこたえて?設数寄屋風の造りにしてみました。
この数寄屋造りには少々自信があります。

ボクが大学を卒業し、設計の修行をさせてもらった設計事務所は、建築家 吉田五十八氏の弟子である方の事務所でした。
そこでは現代数寄屋建築の勉強させてもらったのです。
短い間の在職ではありましたが、ボクはまだ若く、スポンジが水を吸収するように、数寄屋建築のいろはを貪欲に学べたような気がします。

当時も数寄屋建築は最高級の様式。クライアントは大企業の重役や文化人の方々と、各界の名手の方々ばかり。
数寄屋建築の設計の面白さ以上に、お金持ちのクライアント方々の生活スタイルや価値観に興味をそそられ、いろいろと勉強をさせていただきました。

最初に数寄屋を学んだということは、その後のボクの設計に大変良い影響を与えたように思います。
「わび、さび」はもちろんのこと、出来るだけ線を少なく、時には細くし清廉で緊張感のある空間を作り出すこと。
伝統的な様式を大切にしながらも新しい素材(金属やアクリルなど)もどんどんとりいれること。
これらの考え方、精神性は、数寄屋建築だけでなく、コンクリート打放しの建物にも、また鉄骨造の建物にも応用できるものなのです。



今回、社務所の模型はK大学の2年生、山岸君に作ってもらいました。
山岸君は自主的に春休みを利用して、我が事務所に手伝いに来てくれたのです。

我が事務所で手伝いをすると、模型の作り方だけでなく、「いろいろ?勉強になる」ことになっていますが、、、どうだったでしょうかぁ~(笑)

こんな設計も得意です。_a0394451_14071064.jpg

by hosoya_isao | 2012-02-22 21:51 | Comments(0)