やっぱり現物みなきゃね~!

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きょうは給料日。
給料日は早めに仕事を終えて、食事をする日です。

今週から、Yさんがオープンデスクに来てくれているので、我が事務所の仕事の紹介がてら、近くのお蕎麦屋さん「和楽」へ、食事をしに行ってきました。
竣工して5年経過しますが、とてもきれいに使っていただいていて、設計者としてはうれしい限りです。

もう長いこと設計の仕事をさせていただいていますが、我が事務所の作風を純粋に気に入っていただき、ボクの設計コンセプトを十分理解、賛同していただき、そして信頼して、すべて任せていただけるクライアントとの出会いは、そう頻繁にあるものではありません。

クライアントにも、建物にたいしてそれぞれの夢や希望がたくさんあるのですから、当然のことなのであり、クライアントの夢をかなえるのも、ぼくたちの大事な仕事ということは十分理解しています。

ものづくりにたずさわる方はわかってもらえるとおもいますが、任せられてしまうと自分の能力以上に頑張ってしまうものです。
100パーセントの能力が150パーセント、もしかしたら200パーセント発揮されてしまうような気がします。
ですから、このような仕事はどんなに予算や法規制が厳しくても、どんなに要求が多くても、最終的には必ずよい建物になっていきます。

多分、自分がその建物に惚れてしまうのでしょう。
惚れてしまうと、いつもその人(建物)のことを考えてしまいます。
電車に乗っていても、トイレに行っても、お風呂に入っていても、いつもそのことを考えているので、当然設計の密度も上がって行き、より洗練されていきます。
そのことを考えることが苦ではなく、喜びなのです。
こんなにワクワク、楽しませていただいて、設計料なんかいただいちゃっていいの~っていう感じです。
この「和楽」さんもそんな仕事のひとつでした。

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Yさんには、設計時に考えていたことを具体的に実際の建物を見ながら説明させてもらいました。
道路から透明感のある店舗にするために木柱に、一部壁はコンクリート打放し、薄い屋根は折半屋根材の裏表にフラットバーを取り付けたダンボールのような断面構造の鉄骨屋根です。
各所に構造設計者のアイディアや、ボクたち意匠設計者の考えられたディテールがちりばめられているのです。ナンテネ~、、、。

我ながら建物もそこそこよくできているのですが、それ以上にお蕎麦も絶品です。
ふじみ野へおいでの際は是非!です。
by hosoya_isao | 2010-08-25 20:28 | Comments(0)