ペントハウスで打ち合せ

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きょうはテナントビルの改修設計の実施設計が完了したので現場のペントハウスにある事務室で打ち合せをしてきました。
駅前のビルが建てこんでいる地域でも、ペントハウス(塔屋)には広い屋上テラスもあり眺めもよく、そこそこ快適なスペースです。
メインの全面変更のカラーコーディネイトも決まり、来週現場説明会をやることになりました。
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事務所にもどると、久々に役所からの入札指名です。
もともと、建築設計の入札には強い反対をしてきたのですが、役所には聞き入れてもらえません。
あまりの理不尽さを訴えるために、あるときは0円入札を決行したこともありました。
この話しは以前詳しく書いたことがあるので、ここでは省略させてもらいます。
その結果、仕事を干されたことも何年かありました。
黙ってみているだけでは市の公共建築は変わらないと、入札のシステムの中に入って、そのシステムを逆手にとって、地元に貢献という奉仕の精神でやってみようとおもっています。

今回の建物は公民館の地域ある分館。
工事予算が2,500万円で設計予算が188万円と記されています。
ほぼ工事費の7.5%というところ。
なんの根拠からこの金額になっているのかよくわかりませんが、一般的にはかなり低い金額。
以前は設計予算は記されていなかったのですが、最近は記されるようになりました。
これでいけるのかと思いきや、ここから入札ということになり、恐らく工事費の4~5%でどこかの事務所が落札することになるのでしょう。
まさに一般的には公共建築だけをやっている設計事務所は経営が成り立ちにくいといって良いと思います。
談合は少なくなって来ているのも事実ですが、なくならないわけです。
こんなことを続けていたら、よい公共建築はどんどん建ちにくくなっていってしまいます。
でも、意外とこの設計入札に関しては議員も一般市民もこのことに無関心なのですね~。
誠に困ったことです。

病気をしてどんな治療をしてくれるかわからないまま、治療費の安いというだけで病院を選びますか~?
by hosoya_isao | 2010-10-08 19:01 | Comments(0)