卒計の採点

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先週はなんだかんだ出かけることが多く、土日もふさがっていたので、結局卒業設計の採点は最終日のきょうになってしまいました。

このところ毎年、春期は3年生、秋期は2年生の担当なので、4年生の名前を見ると彼らも、あ~もう4年生になっていたんだ~となんか懐かしくおもえてきます。

10時過ぎには大学に着き、採点名簿をもらって採点開始。
全部で50以上の作品を見るのはそこそこ時間がかかります。とくに見上げる姿勢になるので首が痛くなりますが、今年は各所に椅子を用意してくれていたので助かりました。

まず、サーッとひとまわりして全体の出来の確認をしてから、改めてひとつひとつをじっくりみさせてもらいました。
卒業設計の最近の傾向として、社会性を軸にした作品や学生自身の出身地の再生などを建築的にとらえた作品が多い中で、私的なそして詩的な作品も多くなってきたように思います。
中にはパロディっぽい作品もあったりして、見るほうとしてはいろいろと楽しめてあきません。

ボクの今年印象に残った作品は、A君の刑務所と複合施設を国道沿いに併設した作品。
社会復帰を建築計画的に表現しているところがよかったです。
それから、U君のホスピスも諏訪湖湖畔というロケーションと瞑想空間が印象的な作品でした。
O君の上野の図書館のデザインには驚かされました。積層しながらも透明感のある模型はすごかったです。
Mさんの下北沢の小田急線路跡地の利用計画もいろいろなアイディア満載で、このような散歩道があったら楽しいだろうな~と。

笑えたのは「こんなホテルはいやだ!」という作品。素直に面白かったです。シリーズ化を期待します。「こんな大学はイヤだ!」とか「こんな病院はイヤだ!」とか、、、。
ほのぼのして良かったのはHさんのおばちゃんの家。優しさがあふれている感じ、、、。
設計の「トイレの神様」的な印象をうけました。

いろいろな卒業設計があってよいと思います。
大事なことは学生生活最後の卒業設計で、思う存分、楽しくやり尽くしたかということなのだと思います。

今週末は講評会です。
それぞれの作品の発表が楽しみです。
by hosoya_isao | 2011-01-31 19:28 | Comments(0)