大学は「実学」を教えたほうがよいか?!


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大学は「実学」を教えた方がいい?

昨日の新聞のこんなタイトルの記事が出て、興味深く読みました。
アンケートの結果は、はいが42%、いいえが58%で、わずかにいいえが上回っているようです。
ただ、この件に関しては学部学科によって考え方が違ってくるように思いました。
人文・社会学系や文学部系と工学部系とは学ぶべき内容が全く違います。
とくに工学部の中でも建築となると、他の学科とはちょっと違っている気がします。

この話題(問題)は長年、T大学で非常勤講師をしていた時に毎年のように会議の議題に登っていた議題です。
ボク個人の意見は、建築学科においては在学中に建築の「実学」を学ぶ、習得することはとても重要に思っていました。

もちろん建築を学問として幅広く総合的に学ぶことは重要ですが、実学を学ばずして卒業していく学生は社会に出て全く役に立ちません。不幸です。
そんなことは社会に出てから学べばよいという意見述べる先生もおられるのですが、それは学生を受け入れる側にとってはいい迷惑なのです。

とかく、建築設計教育に関しては実学が重要に感じます。
最近話題に上った新国立競技場の設計者ザハのようなアンビルドの建築家を育てるわけではないのですから。(笑)

最近の建築学部、もしくは建築学科では3年生時におけるインターンシップが盛んになってきているようです。
学生のうちに実社会を体験することが重要であるということに気づき始めているようです。

建築の基本は「現場」なのですから~!
by hosoya_isao | 2015-07-26 08:52 | Comments(0)