2018年 04月 06日
お別れに、、、。
振り返ってみれば、ボクは建築設計を志し47年、そして2年9ヶ月の修行を経て設計事務所として独立して39年が経ちます。
大学では学問としての建築を教えていただいた恩師がいて、修行期間は設計を教えていただいた恩師がいます。
そしてボクにはその恩師とは別に、建築設計の業界で生きていくうえでの生き方の師匠とも言える二人の建築家がいます。
一人は中山繁信さん。そしてもうひとりが飯塚章さんでした。
ボクはとくに有名大学出身でもなく、27歳の若さで独立してしまったので、設計業界での生き方はほぼ自己流だったといってもよいとおもいます。
そんななかで、この尊敬できるおふたかたとの出会いは、ボクの設計業界で生きていく上で、おおきな指針を示していただけたように思います。
おふたりとの出会いは偶然とも言えるものでした。
飯塚さんとは、20年ほど前のボクがたった1回だけ出席した建築家協会での「公共建築をよくする会」でした。
飯塚さんの、納得いかないことに対しては行政であろうと、誰であろうと、徹底的に戦う姿勢は、ボクに大きな勇気を与えてくださいました。
また、年齢を感じさせない設計力、パワーにはいつも強い刺激を頂いていました。
直接、設計を教えてもらったことはまったくないのですが、その生き方を見習いたかったのです。
規模こそ、ちっぽけな我が事務所ですが、なんとかいままで続けてこられているのは、その教えに従ってささやかな信念を通してきたからではと思っています。
そして改めて飯塚さんとの出会いに感謝しています。
人生、一期一会なのですね。
by hosoya_isao
| 2018-04-06 15:54
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