田根氏の展覧会と講演会へ

きょうの午後は田根剛氏の展覧会と講演会に行ってきました。

まずはじめに乃木坂にあるギャラリー・間で開催されている「田根剛 未来の記憶」から。
会場3階には数百もの模型が並んでいます。
その模型は発想のためのイメージ模型・ボリューム模型からはじまり、エスキス模型、実施模型、そしてディテール模型まで。
壁には構想段階での資料などが張り巡らされていました。
それらを見ると、田根氏のいう「場所の記憶を掘り起こす作業から」という建築設計の進めかたを知ることができます。
外のテラスにも模型がたくさん並んでいるのですが、それらはすべてあえて雨ざらしとのこと。
模型も自然にさらしておくというのも驚きです。

27歳でエストニア国立博物館の設計コンペを勝ち取り、約10年の紆余曲折を経て、
2016年にやっと完成にこぎつけたという話からは、彼の強靭な意志を感じたのです。
その他にもたくさんのプロジェクトを抱えて精力的に活動している田根氏はまだ39歳とのこと。
これから、世界での活躍がますます期待される日本人建築家の一人でしょう。


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展覧家のあとは、新宿の工学院大学で開催された田根氏の講演会へ。
今夏、ボクはわざわざエストニアのタルトゥまで彼の作品を見に行ったくらい関心がある建築家なのですが、本人を拝見するのは初めてでした。
建築家の講演は時にわかりにくい難解な話をされる人がいるのですが、田根氏はとてもわかりやすく、説得力があり、
すべての作品にそれらの意味が反映されているのがわかります。

建築設計はあれくらい掘り下げないと良いものはできないということなのでしょうねぇ~、、、。
良い刺激をたくさん頂いてきました。

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by hosoya_isao | 2018-11-16 09:21 | Comments(0)