軍事衝突!?

今朝の新聞を見て驚きました。
アゼルバイジャンとアルメニアとの間で軍事衝突があったとのこと。
その後のテレビのニュースによると両国で100人以上が死亡したようです。
アゼルバイジャン、アルメニアはちょうど昨年の今ごろ、ひとり旅をした国。
まず行ったのがアゼルバイジャン。
潤沢なオイルマネーで町は活気にあふれていました。国民のほとんどはイスラム教徒でトルコと仲良しの国。
そしてアルメニアは世界で初めてキリスト教を国教と定めた国として有名で、敬虔なキリスト教徒の国。
世界遺産に登録された古い教会を見て回りました。

当時も、アゼルバイジャンとアルメニアの国境周辺へは行かないようにとの情報が外務省のホームページに出ていましたが、このことだったのかといま理解しました。
確かに、アゼルバイジャンから直接アルメニアに入国することができず、アゼルバイジャンとアルメニアの隣国ジョージアを経てアルメニアに入国しました。
アルメニアの首都エレバンでの空港の入国審査の時、「なぜアゼルバイジャンに行ったのか?」「アルメニア入国の目的は?滞在場所は?電話番号をかけ?」とかなり厳しいチェックを受けたことを覚えています。
アゼルバイジャンから来た外国人だったので、かなり神経質になっていたのでしょう。
なんとか入国審査を終え、エレバンの街に行くと、街は他の国の都市とまったく変わりなく、人々は親切でフレンドリーでとても平和な印象でした。
ただ、1900年初頭にオスマントルコ帝国によるアルメニア人の大虐殺があり、150万人以上が殺害された歴史を知ったときは驚きました。
市内高台にはアルメニア人虐殺博物館があり、訪れたのですが、そこでちょうど一緒になったアルメニア人で先祖が犠牲になったという家族は遠くから慰霊に訪ねてきたといっていました。
ということで、アルメニア人とトルコ人とはなかなか和解しにくい関係なのだなぁということを感じたのです。

それにしても、アゼルバイジャンの人たちも、アルメニアの人たちも、みんなとても友好的で悪い印象はまったくありません。
そんな人々が、領土の問題、人種の違い、宗教の違いで争うことになってしまうとは、空しい気持ちにさせられます。
何とか平和的に解決してくれることを祈っています。


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アルメニア人虐殺博物館にて

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エレバンにあるカスカード(巨大階段)


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by hosoya_isao | 2020-09-30 10:38 | Comments(0)