コーカサスのシルクロード


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1984年に放映された「シルクロード」がNHKBSで毎週再放送されていますが、放映時間が昼間なので毎回録画して視聴しています。
内容は中国西安からローマへ至るシルクロードをクルマでたどる番組。
いまから40年近く前の旅なので、当然ですがクルマも街の景色も40年前。
前回の放送は、中央アジアのトルクメニスタン周辺でした。
今回はコーカサス地方のグルジア(ジョージア)、アゼルバイジャン、そしてアルメニアです。
一般的に、シルクロードは中央アジアからペルシャ(イラン)を通ってトルコを経てヨーロッパへ抜けていくルートなのですが、ペルシャの通過税が高かったようで、ペルシャを避け、カスピ海の北側を通過するシルクロードもありました。

ちょうど2年前の夏、ボクはこれらコーカサス地方を旅する機会があったので、とても興味深く、そして懐かしく視聴しました。
さすがに街の景色はかなり変わっていましたが、郊外の景色はまったく同じで、ジョージア(旧グルジア)のロシア国境近くにある山の頂上にあるツミンダ・サメバ教会などはまったく当時のままでした。

また、アゼルバイジャンの首都バクーは当時の映像とは全く変わっていて、近年産出されている原油のオイルマネーのおかげで近代都市へと大変貌をしていた印象です。
その隣国であるアルメニアもきれいな街でした。東にそびえつアララト山は、日本でいえば富士山のような山で、アルメニア人の心の故郷です。
しかし、アルメニアはいまでもアゼルバイジャンとは紛争が絶えないようで、きょうも戦闘があり十数人のアルメニア兵士が亡くなったとのニュースが流れていました。

このエリアは紀元前の時代から、いくつもの民族に支配され、戦場となった国々。
むかしからシルクロードの重要な拠点として、重要な場所だったからこそ紛争が絶えなかったのでしょうか、、、。
しかし、それらの国の人々は昔から旅人を暖かく向かい入れる国民性のようで、訪問してみると、とても平和で暖かい印象をうけました。

人間は、民族の違い、宗教の違いとなると、もめてしまうのでしょうか、、、、。
島国の平和な日本にいると、他国からの侵略は考えにくいのですが、いまでも紛争を抱えているこれらの国々があり、悲しんでいる人々がいることを忘れてはならないと感じています。



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ツミンダ・サメバ教会
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バクー旧市街

アルメニア西にあるアララト山
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by hosoya_isao | 2021-11-16 18:20 | Comments(0)