改めて政治と金と仕事について

９月が会社の決算ということで銀行通帳を整理していたら、引き出しの奥のほうから懐かしい通帳とキャッシュカードが出てきた。銀行名が「さくら銀行」とある。昔の三井銀行、いまの三井住友銀行だ。その口座名が「スタジオ４ミーティング」となっていている。これは我が事務所が年2回、春秋に企画していた建築学生対象の1泊2日の建築見学バスツアー用の口座だった。なぜこのような口座が必要だったというと、参加希望者に対して事前に参加費を振り込んでもらうという目的と、もうひとつは仕事でお付き合いのある協賛企業より協賛金をいただくためというのもあった。というのも、このバスツアーは学生の参加費用を出来るだけ安くしようと公共の宿泊施設を利用し、現地では夕飯、朝食は自炊だった。企画は我が事務所のボランティア。たしか１泊２日、朝晩食事付、宴会付き？でひとり6000円～7000円だったとおもう。ちなみに社会人は10000～12000円くらいだったような、、、。当然、この金額では収支は毎回赤字。そこで仕事で付き合いのあるいくつかの建設会社などに事情を説明し、協賛をしてもらうことになったのだ。お陰で理解ある建設会社より毎回、３～４社の協賛があったと思う。本当にありがたかった。そのことは毎回の旅の中で参加者に報告し、ツアーが終わってからは一緒に礼状と報告書を必ず出していた。懐かしい想い出である。
そんなことを思い出していたら、テレビのニュースで「自公連立解消」とのこと。その理由のひとつが自民が企業献金の規制強化に応じないことのよう。そこでふと思った。かつてのこのバスツアーの企業協賛金も、もしかしたらあまりよくない事だったのかもぉ～って。協賛いただく建設会社は仕事上で付き合いがあり、もっと言えば設計事務所は発注側、監理側にいるわりと強い？立場。そんな立場を利用して？（そんなつもりはまったくなかったが、、、）協賛金をお願いしていたことに、少々後ろめたい気持ちにもなってしまった。結局、33回続いたバスツアー自体は終始赤字のままだったが、、、。
まあ、今だったらそのようなことはしないとおもう、、、。政治と金、会社と献金（協賛金）は、よりクリアーに、よ～く考えて行かないと、と思った出来事だったかなぁ〜。わ